【自己破産ブログ⑤ 前編】自己破産後に主婦が感じた生活・仕事・家族・お金の不安まとめ

ノートを手に考え込む女性。破産後の生活について不安や疑問を抱えながら将来を見つめる様子

📝 前回の記事はこちら →【自己破産ブログ④】初めて知った「管財人」という存在――夫だけが向き合った現実

自己破産は人生の「終わり」じゃなくて、「始まり」でした。

今はそう実感しています。

なぜなら“免責”が認められなければ借金の支払いが続き、生活を立て直すことができなかったからです。
申し立てを決断するまでは、不安と罪悪感で押しつぶされそうになり、夜も眠れない日が続きました。

「破産後の生活ってどうなるの?」と不安を抱える方は多いと思います。
でも、あの決断があったからこそ見える景色が変わり、今こうして体験を言葉にできています。

ここでは、私の体験とともに、破産後の生活に関するよくある疑問についてまとめました。

破産後の生活はどうなるの?

家計簿と電卓を前に悩む女性。破産後の生活再建に向けて考え込む様子
「『どうにか立て直したい』その思いだけで必死に家計簿をつけていました」

💰 生活費はどうなる?

「破産は終わりではなく、生活を立て直すスタート」

借金は免除され、ほぼ通常通りの生活ができますが、急に楽になるわけではありません。

ただし、生活に関してはいくつかの制限や注意点もあります。

ここから実際にどんな不安や変化があるのかを順番に解説していきます。


自己破産では、99万円以下の現金は手元に残せて、生活に必要な家具・家電・衣類なども処分されません。

一方で、20万円以上の価値があるものは処分され、債権者への弁済に充てられる仕組みです。

ちなみに我が家には99万円以下の現金すらなく、20万円以上の価値ある物も全くありませんでした。

たすくま
たすくま

唯一ゆいいつ、ローンを組んでいたアクセサリーも「価値なし」でした😅

借金から解放された直後は、家計管理が手につきませんでした。

今まで返済に充てていたお金が残ることで、優越感のような気持ちもあったのです。

けれど心のどこかでは「このままではマズイ」という危機感もありました。

当時は裁判所へ毎月「収支報告書」を提出していたので、その項目をベースに“なんとなく”家計をつけ続けました。

ところが6年弱続けても上手くいかず、貯金も出来ず赤字家計のまま…。

婦人雑誌の家計管理特集を読んだり、現金の袋分けや無印のパスポーケースで管理してみたりしましたが、それでも成果は出ませんでした。

食べることはできていても、心はずっと苦しいまま。


「なんとか家計管理を勉強したい!」と思っていたときに、YouTubeで怪しげなライオンが家計の話をしている動画を発見しました😆

学長の動画や本をきっかけに見直した一例として、スマホ料金があります。

当時は夫婦2人で月の使用料が約3万円。さらにネット回線代を合わせると合計で3万5千円ほどかかっていました。

そこで学長おすすめの格安SIMに変更。娘が中学になってスマホを持ち始めても、家族3人で月1万円弱+通信量4,500円と、以前の半分にまで下がりました。

👉こうした取り組みを体系的に学べるのが、両学長の『お金の大学』です。

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それが、リベ大の両学長との出会いです。この知識で、もう一度家計を立て直したいと思いました☺️


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🚙 はどうなる?

自己破産をすると、ローンが残っている車は基本的に手放すことになります。

なぜなら、車は「財産として扱われ、ローン会社や債権者に引き上げられてしまうからです。

自己破産と車の関係は、ローンの有無や所有者によって大きく変わります。

ここでは、よくあるケースごとに整理してみました。

たすくま夫
たすくま夫

「やっぱり車がないと不便ですよね…」

🙅‍♂️自動車ローンが残っている場合

ローンが残っている場合、ローン会社の所有物とみなされ引き上げになるケースが多いです。

ただし、すでにローンを完済していて、車の価値が20万円未満であれば手元に残せるケースもあります。(※地域や裁判所の判断によって多少違います。)


👉我が家の場合は、ローン付きの車を手放さざるを得ませんでした。正直ショックでしたが、「生活を立て直す」ためには必要な判断だったと思います。

破産後の生活で「車は残せるの?」「ローン中の車はどうなるの?」と不安に思う人は少なくありません。我が家でも車の扱いは大きな心配ごとのひとつでした。

🧑‍🧑‍🧒‍🧒 配偶者や家族名義の車はどうなる?

家族名義で購入し、実際支払いも家族がしている場合は処分対象になりにくいです。

🏥 通院や介護などでどうしても必要な場合

特別な事情があると「自由財産の拡張」として残せる可能性もあります。

📄 自己破産に車を購入できる?

ローン契約は難しくなりますが、現金であれば購入することが可能です。

👉我が家の場合、夫の仕事が時間も不規則だったため、どうしても車が必要でした。

しかし、自分たちには車を購入できるお金がなく、夫の両親にお願いして、40万円の中古の軽自動車を購入してもらいました。名義は義父となっています。

❌ 自己破産前にやってはいけないこと

財産を隠したり、家族名義に変えたりするのは「詐欺破産罪」にあたる可能性があるため要注意です。

📲携帯の契約は出来る?

手に持ったスマートフォンのイラスト。自己破産後の携帯電話契約について説明する見出し用画像
当時のたすくま
当時のたすくま

「破産したらスマホって没収されるの?」

自己破産後は、スマホ本体の分割購入は難しいと言われています。

ただし、格安SIMやプリペイド契約であれば利用可能です。


👉我が家の場合、破産する少し前に夫婦それぞれiphone11を分割購入していました。破産前に機種代を完済していたため、没収されることはなく、そのスマホは現在も使用しています。

その後、キャリアについては当時利用していたソフトバンクから楽天モバイルの格安SIMへ変更しました。契約時にはクレジットカードが必要でしたが、夫はカードを持っていなかったため、私名義のカードで契約。現在は無事に夫名義へ変更しています。

仕事への影響はある?🧳

スーツ姿の男女が立っているイラスト。仕事や通勤を連想させるシーン

ほとんどの職業では制限はありません(※ただし、弁護士・司法書士などの士業や金融関連の一部職種は制限があります。)

当時のたすくま
当時のたすくま

「夫が務める会社に国から通知があって、会社の人に知られてしまうのでは…」

と、内心ドキドキしていました。けれど実際には、会社から特に何かを問われることもなく、夫の職業にも制限はありませんでした。自己破産をすると官報に名前が掲載されますが、一般の人がわざわざ調べることはほとんどないそうです。

また、給与についても制限はなく、通常通り支払われます。


👉「仕事を失わず、今まで通り給与がもらえたことは、生活を立て直す上で大きな安心感につながりました。」

※ただし士業や金融関係は制限があります。

住むところはどうなるの?🏠

マンションや一戸建てなどの建物が並んでいる街並みのイラスト。住まいや生活環境をイメージしたイラスト。

住宅ローンが払えなければ、その家は競売けいばいにかけられ、住み続けることはできません。

ただし家族名義の持ち家であれば、そのまま住み続けることは可能です。

また、自己破産後でも賃貸契約をすることは可能です。

ただし、入居審査では、大家さん・不動産会社・家賃保証会社のチェックがあり、収入状況によっては審査に落ちるケースもあります。


👉私たちも地元の不動産会社で賃貸探しをしました。事情を話すときはとても緊張しましたし、「冷たくあしらわれたらどうしよう…」と不安でした。

幸い担当の方は丁寧に対応してくださり、無事に契約できました。

当時のたすくま
当時のたすくま

義母に候補物件の図面を見せたら、「この物件で同居してお金を貯めましょう!」と、恐ろしい提案をされました😅

新婚当初も勝手にマンションを勧められたてうんざりしてたのに…。今回は夫と私でしっかり断りました。


👉余談ですが、競売の手続きに入る直前、市から競売人の男性1人が訪ねてきました。

競売の流れを説明されたあと、引越し資金として30万円を手渡されました。

現在のたすくま
現在のたすくま

これは「恩上おんじょう」と呼ばれる立退料たちのきりょうのようなものです。

ただし、すべてのケースで必ずあるわけではありません。

とても助かりましたが、当時は貯金もない状態だったので、この援助がなければ引越し自体も難しく、路頭に迷っていたと思います。

管財人の方には内緒でしたが、おそらく“知っていた”のだろうと感じています。


💡次回【自己破産体験記⑥】近日公開予定です!🐇

続きとなる次回は、自己破産後の家族への影響や、新たなローンについてお話しします。


💡この記事は【自己破産体験記】シリーズ第5回目です。

まだ第1〜4回を読んでいない方は、こちらをご覧ください👇


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