
この記事は、【自己破産ブログ①】見栄と焦りで家計が崩壊していく話の続きです。
「もしかして、これ…私のこと?」と思う方もいるかもしれません。
・「毎月赤字だけど、どうすればいいのかわからない」
・「カード払いとリボ払いでしのいできたけど、もう限界」
・「借金しても生活は少しも楽にならない」
・「家族にも言えず、不安を抱えたまま自転車操業の日々」
私もまさにその状態でした。
“ローン地獄”から抜け出せず、ただ耐えるしかなかったのです。
このブログは、主婦の私が借金・家計崩壊・自己破産を経験した私のリアルな記録を綴っています。
第2回では、なぜ借金しても生活費が足りなかったのか、家計が崩れていった原因と気づき、そして再出発のヒントをお伝えします。
1.借入れの実態と“やばさ”が一目で分かる瞬間

当時の借入れは以下の通りです。
見た瞬間「これは返せない」とわかるレベルでした。

「固定費だけで収入を超えてる…」
この赤字を埋めるために、さらにリボ払いやキャッシングを重ねていました。
借入れ一覧🗒️
項目 | 件数 | 支払い額 |
🪪クレジットカード | 3件 | 163,672円 |
💸 キャッシング | 2件 | 30,000円 |
🏦 フリーローン | 1件 | 14,242円 |
💍 宝飾品分割ローン | 1件 | 19,900円 |
🚘 自動車教習ローン | 1件 | 15,900円 |
☀ ソーラー・給湯器ローン | 2件 | 21,747円 |
月支払い合計 265,461円
2.【体験談】借金しても生活費が足りなかった理由とその背景

結論から言えば、原因は「支出の固定化と増加」です。
・住宅ローン
・車のローン
・保険料
・通信費
毎月決まって出ていくお金が多すぎました。
しかも、「今は削れない」「必要な支出だから」と思い込み、見直しはゼロ。
そこに急な出費(家電の故障や冠婚葬祭)が重なれば、当然キャッシュは足りません。さらに、
「カードで払えば今は大丈夫」
「来月は少し余裕あるはず」
そんな希望的観測で先延ばし。
結果、翌月の請求額はさらに膨らみ、生活費がどんどん圧迫されました。
また、戸建て住宅に住んでいましたが、お隣の家族やその周囲の“道路族”と合わず、家にいたくない気持ちが強くなりました。主人が休みの日は、行き先を決めずに朝から出かけ、夜遅く帰宅する生活。
その度、ガソリン代・交通費、外食代もかさみ、家計にさらに負担をかけました。
さらに追い打ちをかけたのが、ある日のお金の話です。
お金を借りていた消費者金融(闇金ではありません)から、夫に融資増額の連絡がありました。
夫「融資額90万円を追加できるらしいけどどうする?」
感覚が麻痺していた私は即答で「借りよう!」。
夫も私も、どん底にいるのに目の前のお金にしがみつくことしかできなかったのです。
そして児童手当。
本来は子どもの教育や成長に使うためのお金なのに、当時の私は貯めるどころか、支給日が近づくたびに「もうすぐ入る」と待ちわびていました。
今思えば、しっかり貯められなかったことは、大きな後悔です。
完全にお金のリテラシー不足でした。
私自身、そのころは出産前の会社に時短パートで復帰していました。
家計の状況を見て、「時間を増やすか、別の会社でフルパートにするか」迷ったこともあります。
夫に話すとこう言われました。
「年収が増えると、保育料も上がる。それじゃ働いている意味がないかも。幼稚園卒園までは今のままでいいんじゃない?」と。
働く時間が増えれば給料は上がりますが、保育料も上がり、疲れて帰宅して家事や育児をこなすのは難しい。結局、時短パートのまま留まりました。
今思えば、私自身の本気度も足りていなかったと感じます。
おまけに、テレビの某有名通販番組で欲しかった家電を見つけ、悩んだ末に独断で10回払いの分割購入。
「今回だけ」と思った分割でしたが、今振り返れば、これでは夫の浪費を責められません…。
3.家計崩壊に気づいた瞬間

決定的だったのは、ある月の生活費が丸ごと返済に消えたことです。
食費や日用品までカード払いに頼り、現金はほぼゼロ。
夫や私の実家にも頼れず、夫の友人に借りるのは関係悪化を招くと思い、娘が寝静まった夜に妹へ電話しました。
本当は頼みたくなかったし、「お姉ちゃん、お金ないの?」と思われるのも嫌でした。
それでも、数万円を借してくれた妹。
「返さなくていいよ。変な形だけど、(娘)の小学校入学祝いとして受け取って。」と言ってくれました。
でもこの時点でも、「自己破産」という言葉は頭の片隅にあるだけ。
まだ「働けば何とかなる」と信じていました。
4.借金生活が心をすり減らす理由

借金は、お金だけでなく心も削っていきます。
私自身、「明日どうしよう」と不安でいっぱいでした。
・返済日が近づくたびに胃が痛くなる
・家族や友人との会話も減る
・将来のことを考える余裕がなくなる
事情を知らない母に、元気がなくやつれた顔をしている私を心配されることも。
常に頭の中はお金のことでいっぱいで、家族との会話も減り、笑顔も消えていきました。
5.今、同じように悩むあなたへ

借金の額や理由は人それぞれですが、共通しているのは**「一人で抱え込みがち」**なこと。
なかなか親や兄弟、友人には相談しづらいかもしれません。
すぐにお金を借してくれる人でなくても、状況や悩みを話せる人が一人でもいると、心の負担はぐっと軽くなります。
今、「どうしたらいいのかわからない」と感じているなら、まずは状況を見える化してみてください。
✅紙でもアプリでもOK!
✅借入先、毎月の返済額、生活費の支出を全て書き出す
✅現実を知ることが再出発の第一歩
ほんの小さな一歩でも、今の生活を変えるキッカになります。
私も、紙に書き出した瞬間に「このままではダメだ」とハッキリ実感できました。
もし、あの頃に家計簿アプリの存在を知っていたら、もう少し違った未来があったかもしれません。
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初めての面談で感じた緊張、やり取り、そして意外なアドバイスとは…?
📕この記事は、【自己破産体験記】シリーズの第2回です。
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